市川市は、令和6年11月3日に市制施行90周年を迎える。市川市企画課に話を聞いた。
首都近郊の住宅都市として発展
昭和9年、当時の市川町・八幡町・中山町・国分村が合併して、市川市が誕生した。その後、隣接する町村と合併するとともに、公有水面埋立事業によって逐次市域を拡大してきた。現在では、市制施行当時の約2.5倍の行政区域面積となった。
また、当時約4万1000人だった人口は、昭和24年に10万人に達した。その後は首都近郊の住宅都市として、昭和30年代後半から特に急増し、昭和53年まで毎年約1万人ずつの人口増加が続いた。昭和54年以降、年間6000~8000人増加となり、平成22年以降は減少していたが、平成25年以降には、再び増加している。令和5年10月31日現在、人口は49万3015人となっている。
90周年ロゴ テーマソングなどが決定
11月3日(祝)に行われた、「第48回いちかわ市民まつり」では、オープニングセレモニー内で「市川市市制施行90周年記念ロゴ」がお披露目された。
「90th ICHIKAWA」と描かれた気球に「市川市動植物園」でも大人気のカワウソとレッサーパンダが乗っており、市川市の名産である梨の帽子をかぶっている。
「新たな冒険や未知の世界への挑戦を連想させる気球をモチーフにし、市川市が常に新しい可能性に向けて進む意欲や、チャレンジしていく姿勢を表現した」という。現在、本庁舎入口にロゴマークを掲示しているほか、90周年へ向けて掲示物を中心に活用していく。
キャッチフレーズは「わくわくするまち いちかわ」。「90周年を祝うとともに、100周年、さらにその先の未来に向けてまちが発展することにわくわく期待が膨らむ様子」を表現した。
また「気球」のイメージからテーマソングも「気球にのってどこまでも」(昭和49年度NHK全国学校音楽コンクール 小学校の部・課題曲)に決定した。既にいちかわ市民まつりで八幡小学校のコーラス部が披露し、今後もセレモニーなどで歌われていく。
「アイ・リンクタウン展望施設 初日の出特別観覧」や「第74回市川市民元旦マラソン」を皮切りに、「健康講演会」などの従来からのイベントにも90周年記念事業の冠を付け、市民に向けてPRする。
「今後も90周年に向け記念事業を企画し、盛り上げていく」とのことだ。