公開日: 2024年9月11日

子どもたちが考える ぴあぱーく妙典で「こども作戦会議」

行徳新聞
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どんな広場にしようかな?

8月5日(月)、ぴあぱーく妙典管理棟で「こども作戦会議」が行われた。これは、今年度末の開館を目指し現在建設中の「(仮称)妙典こども地域交流館」について、実際やってみたい遊びや、利用しやすい施設にするためにはどうしたらいいかなどを、子どもと一緒に考えていこうという試み。事前に小学4年生から18歳までの子どもに参加を呼び掛けていた。
作戦会議は全3回。1回目のこの日は、小4から中2までの19人が集合した。
まずは、じゃんけん勝ち抜きゲームで「お互いに打ち解けよう作戦」。勝ち上がりのほかに、負け上がりや、あいこ上がりなどもあり、回を重ねるごとに緊張がほぐれていく子どもたち。続いて自己紹介。そしてグループに分かれて、いよいよ本題へ。
会議の進行は、謎解きができたグループから議題が渡される仕組みで、皆、早く議題が欲しくて謎解きに懸命に取り組んでいた。

みんながやりたいことってどんなこと?

第1の議題は「体育館でできるスポーツを考えよう」。バドミントンやバレーボールなど定番スポーツのほかに、巨大すごろくや百人一首大会、お化け屋敷など、子どもらしい発想が次々と出てくる。実際にバドミントンコートやバスケットゴールの設備は備わる予定。またスピーカーもあるので、「さまざまな大会が実現できそう」と、子どもたちの声も弾んでいた。
第2の議題「教わりたいこと」については、ドラム演奏、お菓子作り、漫画新聞の作り方などが挙がった。中にはお小遣いの増やし方という案も。施設にはピアノやドラムがあり、「皆の意見を参考に今後講師を探したい」と、ぴあぱーく妙典こども施設開設準備担当室の斎藤担当室長は話した。
一番盛り上がった議題は「読みたい本」。幅広いジャンルの作品が次々と出てきて、話が尽きなかった。「施設のあらゆる所に本棚を設置する予定」と斎藤担当室長。「本が好きな子はもちろん、日頃あまり読まない子も気軽に手に取ってほしい。隠れ家的なスペースもあるので、そこで読書を楽しむのもいいと思います。今日皆から出た作品は、担当に報告して選考の参考にしますね」

皆の意見を参考にして心地よい居場所作り

会議終了後、参加した感想を聞くと、木村陽さん(幸小4年)は「謎解きがおもしろかった。読みたい本をみんなで考えるのが一番楽しかった」、また、5年生の女の子は「グループみんなで話し合って意見を出し合うことがすごく楽しかった」と充実した顔で答えた。
「せっかく新しい施設を造るのだから、利用する側の子どもたちの意見を取り入れたいと思ったんです。まずは設計の段階で妙典中学校生徒会の意見を生かし、次は小学生も交えて施設の使い方や、やりたいことについて一緒に考えていく。会議で話し合った内容はできる限り運営に反映していきたい」と斎藤担当室長は語った。
こども作戦会議第2回は10月28日(月)に開催予定。「案内についてのアイデア」、どんな案内をしたら興味を持ってもらえるかなどを話し合う。

なお、その後施設の愛称が決定した。決定した愛称は、「ぴあぱーく妙典 COCO(ココ)」。「こども」「交流」の頭文字である「こ」の語感に合わせて、「個々の個性を大切にする」「ここをみんなの居場所にしたい」などの願いを込めて、フランス語で「最愛の・お気に入り・かわいい」などの意味を持つ「COCO(ココ)」が採用された。

真剣に考え中

会話をイメージする2つの吹き出しでこどもの「こ」を形作っている。

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