緑あふれる清新町緑道。普段は静かな散歩道として地域住民に親しまれているこの場所で、8月3日(土)、4日(日)の2日間、「清新町納涼盆踊り大会」が行われ、大いに盛り上がった。
参加者は2日間合わせて延べ2000人以上。恒例のビンゴ大会で一喜一憂する子どもたちのはしゃぎ声や、響き渡る太鼓の音に、参加者からは「夏を感じた」「日常がやっと戻ってきた感じ」という声が聞かれた。
コロナ禍を乗り越え、5年ぶりに開催された盆踊り。大会開催40回目という節目を迎え、清新プラザ自治会を中心に、シティコープ清新自治会、清新中央ハイツ自治会そして清新町都営住宅自治会の4団体からなる実行委員会では、「持続可能な盆踊り大会の実現」を目指し、新しい開催方法を模索したという。
「住民の高齢化が進み、お祭りの担い手がなかなか見つからない。労力の割に金額的な負担が大きいという声もありました」と、シティコープ清新自治会長の郡山さん。それでも、「ふれあいと協力の地域コミュニティづくり」のためには、盆踊り大会の再開が重要と、皆で知恵を絞ったそうだ。「自治会だけで資金と人手を確保するのはとうてい無理。そこで江戸川区と相談し、都の補助金『地域の底力発展事業助成』を申請。また区所有の什器を無料で貸与してもらうなど、さまざまなサポートとバックアップを受けさせてもらいました」
近隣の学生やPTA、消防団など、さまざまな団体に声をかけ、運営スタッフとして手伝ってもらったり、お囃子は地域で活動する新田太鼓のメンバーに頼んだりと、祭りの担い手の8割がボランティア。
「資金や人手が足りず盆踊り開催を諦めている団体には、ぜひこのようなやり方もあると参考にしてもらえたら」
開会式には斉藤猛江戸川区長も参加。新田太鼓による、力強いオープニングパフォーマンスの後、櫓の踊りの輪に加わって、祭りは盛り上がりを見せた。