『冒険者たち』
斎藤惇夫/著(岩波書店)
紹介してくれたのは…浦安市立中央図書館 酒井さん
〈おすすめコメント〉
台所の床下の貯蔵穴に住んでいるドブネズミのガンバは、自分の住処をこよなく愛し、平和に暮らしていました。ある日、年に一度船乗りネズミたちが開く集会に参加したガンバは、イタチのノロイ一族によって島のネズミたちが全滅されそうになっていることを知ります。ガンバと15匹の仲間たちは、島のネズミたちを助けるため海を越えて冒険に出かけます。
この本は私が大好きな一冊です。小学生の時、浦安市立図書館で発行している推薦図書リスト「よむよむ」に載っていたことがきっかけで出合いました。子どもの頃はガンバの冒険にハラハラドキドキしましたが、大人になってからは助けに向かうネズミの心情や、仲間同士が思いあう様子に胸を打たれます。