総勢130人で作る感動の舞台
9月8日(日)、市川市文化会館大ホールで、いちかわ市民ミュージカル第11回公演「まちわらし?!~里見の森のsasayaki~」が開催される。
今回の物語は、真間や里見の森に住み着いた「まちわらし」が、街の生き下手な人たちを繋いで幸せにしようと奮闘するもの。県内外から集まった、幼児から80代までの一般市民130人が参加している。
7月15日(祝)、全日警ホールでの稽古を訪ねた。ドアを開けるとちょうど「まちわらし」が、街をさまようシーンが始まろうとしていた。中央に集まった子どもたちは、おしゃべりに夢中。でも、ひとたび指導者が「このシーンで必要なおしゃべりの練習をしているの?」と問いかけると、ピタッと私語が止まった。
「目を閉じて、ぶつからないように歩いてごらん!」と、歩き方の練習が始まる。楽しそうにずんずん歩く子もいれば、フラフラとさまよう子も。演技の仕方はそれぞれですばらしい。
演出家の吉原廣さんは「最初は声が出せない子も、練習を重ねていくうちに、どんどん積極的になっていきます。子どもたちの成長は早いですね」と驚く。「最近、子どもが集う場所が少ないですよね。地域内の交流がもっと盛んになればいいなと思う。ここもそんな場所の1つ。自分たちの街だから、人任せにしないで自分で動く。少しの勇気で自分も街も変わる。この物語は、そんな気付きを与えてくれるお話です」
参加者は全員、ニックネームを書いたゼッケンを着けている。その1人、みほさんは「稽古場は和気あいあいで楽しいです。台本をしっかり読み込んで役作りに励んでいます」とうれしそう。たまちゃんは「役作りって、みんなとやるから出来上がるんだなと思った。お客さまに楽しかったと言っていただけるよう頑張ります」と意気込む。
「話しかけてみたら?」「ちょっと話を聞いてあげたら?」。そんなsasayakiに背中を押された人たちが、どんな話を繰り広げるのだろう。乞うご期待。
開催概要・チケット購入の詳細こちら(市川市文化会館公式HP)