公開日: 2024年2月13日

子ども特集

行徳新聞
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ダンスを楽しみながら育む子どもの体と心

2012年から中学校保健体育の一環として必修化され、小学校では体育で「表現リズム遊び」や「表現運動」として組み込まれているダンス。今ではもっと早く、幼児期からダンスに親しむ子どもも増えている。
ダンスが子どもにもたらす影響について、昨秋からダンスをプログラムに取り入れている「コンパス幼保園」代表の島田さんに話を聞いた。

ダンスだからできるさまざまな体験

ダンスの魅力を島田さんは「楽しく自然にさまざまなことに取り組めるところ」と話す。
同園ではもともと体操や運動を積極的に行っているが、ダンスによって子どもたちが多くのことを得ていると実感しているという。
「体の動かし方やリズムの取り方、皆で取り組むというチームワーク、表現力、パフォーマンス力など、ダンスだからこそできる体験がたくさんあります」
たとえばボールを使った球技など少しルールや技術が必要な運動とは異なり、音楽に合わせて体を動かすダンスは、子どもにとって比較的取り組みやすい。知っている曲を聞いただけで、子どもたちは自然に体を動かす。
動きを覚えてうまくできたら喜び、できなかったら悔しがり、分からない子に教えてあげたり、競い合ったり。そして何より、ダンスで子どもたちの笑顔が増え、保護者からも好評だという。

「大声を出す、笑顔になる」が大切

島田さんはデジタル化が進む時代だからこそ、生活の中でしなくなってしまうことを、ダンスを通じて経験させたいとも話す。
「大声を出したり、笑顔になったり、自分の思うように体を動かしたりすることは、AIやデジタルが主流の時代、ますます少なくなってしまうのでは。だからこそ、それらができる機会を大切にしていきたいんです」
同園ではさらにダンスに親しむ場を作ろうと、4月からダンス教室もスタートする。プロダンス「Dリーグ」で活躍するKADOKAWA DREAMSとのコラボ企画で、メンバーが子どもの指導にあたる。
「私も実際に大会を見て、とても感動しました。子どもたちにはさまざまな体験をさせてあげて、将来、ダンサーを含めていろいろな職業を目指せることを知ってほしと思っています」
ダンスで体と心を成長させる子どもたちがますます増えることだろう。

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