公開日: 2024年2月5日 - 最終更新日: 2024年2月6日

「いちカレ」事業スタート

行徳新聞
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カレーライスを週1度無料提供生活困窮する人に勇気と力を

経済的に生活が苦しい人たちを主な対象に、市川市が週1度カレーライスを無料提供する「いちカレ」事業が1月スタートし、初日となった1月26日(金)、押切にある行徳キリスト教会内の「G.CAFE」では、訪れた人たちにあたたかいカレーがふるまわれた。

一杯のカレーから立ち上がるきっかけを

同事業は市が本年度補正予算で新しく事業化され、年度内は市内の協力店3店舗で実施。市では来年度も継続拡充する方針。
同日は開店前に田中甲市長が訪れ、カフェの関係者を激励した。
同教会の礼拝施設は2階にあり、1階はカフェ(16席)として毎週金曜は一般開放している。

山本真仕牧師は「生活の困窮を訴える人たちから教会に電話がくることが増えている。何かできないか考えていたときに、この事業を知り協力を申し出た」と話す。
田中市長は「市内には苦しい中でも立ち上がろうと頑張っている人たちがいる。誰一人取り残さない市にしたい」と思いを語った。

厨房で提供するカレーを準備。レシピは和洋女子大の学生が考案した。ひじきや大豆、ごぼうを使った食物繊維たっぷりのカレーが完成

辛さ控えめおいしくて健康的

レシピは和洋女子大生が考案し、米はJAいちかわが寄贈したもの。他の材料費や運営費を市が負担する。
カフェの店長を務める山本牧師の妻の恵子さんは「レシピ通りに作り、とてもおいしかった。ヒジキやゴボウなどが入って健康的で、子どもにも大人にもおすすめです」。
第1号のお客は、近所に住む70歳代の男性。一人暮らしの年金生活で、同店の利用は初めてだという。食べ終えると「辛くないやさしい味で、おいしかった。また来たい」と喜んでいた。
市によると同日の利用者は若者から高齢者まで計25人。各店舗は毎回40食まで用意し、先着で提供する。誰でも利用でき、利用者に個人情報は尋ねない。
現在の協力店と実施日時は次の通り。

■「いちカレ」提供事業者

▽G.CAFE(市川市押切20-7)/毎金曜(祝日除く)午前11時半~午後3時
Bite市川市南行徳3-4-14、ホワイエ南行徳2F)/毎月曜正午~午後2時
Cafeレストランいつものところ市川市南八幡4-8-9-202)/毎水曜正午~午後7時

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