年末の大掃除はもう済みましたか。何かと忙しくてまだという人もいるのでは? 今回は毎日使う水回りの掃除のコツをまとめました。
■汚れは「中和」させて落とす
洗剤と同じように、汚れにも「酸性」「アルカリ性」がある。
〈主な酸性の汚れ〉
油汚れ、食べこぼし、皮脂、湯垢、手垢など
〈主なアルカリ性の汚れ〉
水垢、尿汚れ、尿石・せっけんカス、ポットややかんなどの汚れ
この汚れに正反対の性質のものをプラスすると、中性に近づいて汚れが落ちやすくなる。
■風呂掃除は汚れを見極めて効率よく
酸性とアルカリ性の汚れが混在する浴室は、汚れの性質を利用して効率よく掃除しよう。
市販の洗剤のほかに身近なものでは「クエン酸(酸性)」「重曹(アルカリ性)」などが役立つ。
「水垢」は、水100㎖に小さじ1杯のクエン酸を混ぜた「クエン酸スプレー」を吹きかけ、こする。
鏡の曇りもこの水あかが原因だが、長年蓄積した汚れが積み重なっているため、より強力な「クエン酸パック」で落とそう。鏡にクエン酸スプレーを吹きかけたあと、キッチンペーパーを密着させ、その上からさらにラップでパックする。3時間程度放置して、スポンジでこすり、シャワーなどですすいで、から拭きして仕上げよう。
皮脂汚れなど酸性の汚れには重曹を。重曹は水を加えペースト状にして「重曹ペースト」を作り、気になる部分に塗って放置すれば、汚れを浮き上がらせることができる。
また、できることならあまり触りたくない排水溝は「重曹」と「酢」の合わせ技を使おう。排水溝に重曹をまんべんなく振りかけて、酢を少しずつかける。するとモコモコと発泡するので、しばらく放置。汚れとぬめりが浮くので、熱めのお湯で洗い流せば完了。
■油汚れが多いキッチンは重曹が活躍
酸性の汚れが多いキッチン回りは「重曹スプレー」を活用。
水500㎖に大さじ1杯の重曹を加え、掃除したい部分に吹きかけながら雑巾で拭き取る。重曹のあとが残らないようから拭きを忘れずに。五徳などしつこい汚れがあるパーツは、重曹水を温めてつけ置きがおすすめ。
■トイレのふちの掃除は「クエン酸」で
便器の汚れで手ごわいのはへりに固まっている「尿石」。アルカリ性なので「クエン酸スプレー」で落とそう。トイレットペーパーを巻き付け、その上からクエン酸スプレーをして2~3分放置。そのあと拭き取って、そのまま流せばOK。
◇大掃除あとはできるだけ「きれい」を長持ちさせたいもの。ちょっとした時間を活用して小まめに「小掃除」するのもおすすめ。