『わたしはフリーダ・カーロ 絵でたどるその人生』
マリア・ヘッセ/著 宇野和美/訳(花伝社)
今回紹介してくれたのは… 東葛西図書館 山崎さん
〈おすすめコメント〉
メキシコ生まれの画家フリーダ・カーロの波乱万丈な生涯を、数少ない資料と彼女の遺した絵をもとに紐解く1冊です。
自分らしく生きること。それが、フリーダの人生の大きなテーマでした。私が私でいられるなら、病気やけがをしたってかまわない。たくさんの人を愛したいし、愛されたい。そんな自分をモチーフにして、フリーダはたくさんの自画像を描きました。時にはまっすぐなまなざしの自分を、時には矢の刺さった下半身が獣の自分を…。心身の痛みに常にさらされていたフリーダは、苦しみを絵に描くことで生きる希望に昇華していたのです。
フリーダは自分の人生に何を思い、どう生きたかったのか。彼女の本心を写した数々の絵は、私たちに生きるヒントを与えてくれます。