「食」は健康の源。季節の食べ物をしっかりとって元気でいたいもの。
薬膳のプロフェッショナルが「旬の食物」を紹介します。
今月の食物「もずく」
朝晩涼しい風が吹くようになりましたが、日中はまだまだ厳しい日が続きます。
これまでの暑さで、体は自覚するよりはるかに疲れています。とはいえ疲労回復を考えお肉ばかりの食生活は良くありません。食物繊維があり、抵抗力がつくネバネバの食材こそ今、取り入れたいもの。秋の乾燥が始まる前に、しっかり夏の疲れを癒し、体の中から免疫力をアップさせておきましょう。
ネバネバ食品の中で、今回は「もずく」をテーマにします。
もずくは、お腹の中をきれいにする食物繊維や、フコイダン(ぬめり成分)、ミネラルが豊富に含まれた健康に良い食材です。特徴であるぬるぬるは、血液の血栓を防ぎ、コレステロール低下も期待できます。
また、がん細胞だけを消滅させる働きがあるといわれ、免疫力もアップ。さらに低カロリーなので、美容にもうれしい食材です。
もずくそうめん
材料
- 乾麺 200g
- もずく50g
- 長芋 50g
- オクラ4本
- お好みの蕎麦つゆ
※もずくは、単品のものでも、カップに入ったもずく酢でもOK
作り方
- そうめんを茹で、水気を切っておく。
- 山芋をさいころ大にカット。オクラはヘタを落とし、さっと湯通ししてスライス。
- 蕎麦つゆと、もずく、②の材料を、ボウルに入れて混ぜる。
- 器にそうめんを盛り、③をかける。
お好みで、大葉の千切りや、白胡麻を散らしてもおいしくいただけます。
桑原祐美 (くわばらひろみ) 国際中医薬膳管理師。中国黒龍江中医薬大学日本校で漢方・薬膳を学ぶ。 薬膳料理教室「花凜」主宰。大手介護グループの薬膳監修。 |