協力者に感謝状と褒賞金5万円授与
市川警察官友の会(平田史郎会長)は、平成28年に「電話de詐欺犯罪撲滅宣言」を行ってから、元気!市川会と協働し啓発ポスターや市川駅前の文字・音声啓発放送などで、官民挙げて電話de詐欺撲滅および、犯人の逮捕率向上に取り組んでいる。今年から、犯人逮捕に結びついた協力者にもともと1万円だった褒賞金を5万円進呈すると呼びかけ。6月20日(木)、昨年度の協力者2人に市川警察署長名の感謝状と褒賞金5万円が授与された。
2人の協力者にかかってきた詐欺電話はどちらも息子と名乗る男からだった。
「鞄をなくし、携帯も財布も無くしてしまった…」という電話を受けた協力者は、「実は前にも同じ内容の電話がきて、協力しようとしたものの、うまくいかなかった。今度こそは絶対逃がさないと強く思い、警察のアドバイス通りに進めました。無事犯人逮捕となって、よかった」と話す。
一方、自分もあわや被害者になりかけたというもう1人の協力者は、「絶対詐欺になんか引っかからないと思っていたんです。でも、『助けて!明日までにお金がいる!』と息子そっくりの声で切羽詰まっている様子に、何とかしなくてはと動揺して、お金を準備してしまった」と反省する。現金受け渡しの日の朝、本当の息子から電話があって、詐欺だと発覚。こちらも「絶対許さない!という強い決意で警察に電話をし、協力することにしました」。
どちらのケースも現金受け渡し時に、警察官5~7人が自宅および周辺で待機して無事現行犯逮捕。「取り逃がすまい」という警察官たちの気迫を感じたと2人は話した。
元気!市川会の田平和精会長は、「このように協力いただくことで、市川市の犯罪が減っていくと思います。これからも、ご協力いただける方の増加を目指して広報活動を続けていきたい」と述べた。