湊新田の胡録神社で7月14日(日)、「胡録神社祭礼」が開催される。参拝者には無病息災を願う笹団子が配られるほか、昨年同様40店ほどの露店が出店する予定。江戸時代から続く地域の夏まつりに足を運ぼう。
1000個の笹団子を手作り
胡録神社の氏子たちは、まつりの準備に大忙しだ。中でも時間をかけて準備するのが笹団子作り。毎年4月に神社の境内に新たな笹を植えて肥料をまき、6月に刈り取り。1週間ほど干した後、ちぎった餅を笹に付ける。
今年は6月23日(日)に自治会や婦人部、班長など約40人のメンバーが集まって、1日がかりで作業を行った。湊新田自治会長の関口寿一さんは「地元の和菓子店に作ってもらっている紅白餅を、1つずつ手でちぎって笹に付けていきます。1000個ほど作りますので、なかなか時間のかかる作業なんです」と話す。
この笹を煎じて飲むと熱病に効くとのいわれがあり、現在67歳の関口さんにとって、この笹団子は物心ついたときからいつも家にある、おなじみのものだ。
昨年から露店と行灯が復活
新型コロナの影響で取りやめとなっていた露店は昨年、復活。以前に比べて出店数は4分の1以下だったが、まつりを待ちわびていた大勢の人でにぎわった。今年も同規模の出店数となるが、配置が変更となる。
「昨年は神社に隣接する公園内にすべての露店を集約したため、かなり混雑してしまいました。安全面などを考え、今年は公園内と東側道路に分けて配置します。通行止めも実施しますので、ご協力よろしくお願いいたします」
境内に並ぶ行灯も、長年の時を経て昨年復活したもの。絵や文字がつづられた独特の行灯が今年もお目見えする。
「私は覚えていませんでしたが、諸先輩方からは懐かしいという声が聞かれました。味わい深い行灯ですので、じっくりとご覧ください」
美しくなった社殿に注目
今年の注目ポイントとして関口さんが挙げるのが、社殿だ。
「長年、社殿の補修に手が回らず、汚れたり、板と板の間に隙間ができていましたが、板のあくぬきをしてきれいにし、隙間も直しました。参拝の際、美しくなった胡録神社をぜひ見ていただきたいと思います」
神社とそこに集う人々が連綿と伝え続けてきたまつりは、地元の大切な宝であり、誇り。夏のイベントとしてのまつりを楽しみながら、行徳の歴史や先人の思いを感じてみてほしい。
日程 | 7月14日(日) |
時間 | 13:00~21:00(消灯21:00) ※参拝10:00~、露店15:00ごろ~ |
湊新田 | 胡録神社境内 |
問い合わせ | TEL: 090-8844-7982 /湊新田自治会(関口) |
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