6月8日(土)、江戸川放水路干潟散策会が実施された。
NPO法人三番瀬フォーラム主催。当日は、妙典小ハス田クラブや、幸小ハスっ子クラブのメンバー、千葉商科大学の学生なども参加し、総勢80人を超えるイベントとなった。
散策では子どもから大人まで皆どろんこになり、たくさんの干潟の生き物たちを観察。
チゴガニのダンスを観賞したり、子どもたちがヤマトオサガニやアシハラガニ、トビハゼを追いかけまわす姿があちこちで見られ、参加者たちは存分に干潟の自然を満喫していた。今年は特に、トビハゼが多く見られたという。
江戸川放水路は、利水と治水を目的として開削工事によって1920年に完成。
100年以上経過した場所だ。完成後は江戸川放水路から三番瀬に出て漁をする漁師を中心に管理。植生の遷移や生きものの多様性が生まれ、現在に至っている。
「両岸の一部には後背湿地も形成された汽水域の空間です。三番瀬を構成する環境のひとつとして、私たちも毎年の散策会や地元小学校の校外学習のお手伝いを通じ、皆さまに紹介しながら大切にしている場所です」と、NPO法人三番瀬フォーラムの安達理事長。
「今回は地元の方の参加が多かったですが、干潟に足を踏み入れじっと目を凝らしてみると『想像もしていなかった数の生きものが暮らしていることを初めて知り、驚いた』という方も多くいらっしゃいました。足元の自然を認識いただき、またこういった機会で『知る』ことによって、環境への意識変化にも繋がってくれればうれしいです」と振り返った。