鮮やかなハナショウブが見ごろを迎える
紫や白などの色鮮やかな花を咲かせるハナショウブ。約100種5万本が咲き誇る「小岩菖蒲園(北小岩4丁目地先)」で、「小岩菖蒲園まつり」が6月16日(日)まで開催されている。
まつりに合わせ、京成本線江戸川駅では、期間限定で駅名看板をハナショウブのイラストをあしらったデザインに変更している。
同園は、1982年に江戸川駅から徒歩5分の江戸川河川敷に開園。地元の人から寄贈されたハナショウブをもとに、江戸川区が回遊式の庭園に整備した。
約4900平方メートルの菖蒲田には、白地に紫色の脈が涼しげな「夏姿」や、上向きに広がって開花する「筑羽根」など、約100種5万本のハナショウブが植栽されており、美しく咲き誇る花をさまざまな角度から観賞することができる。
NHKの2023年度前期連続テレビ小説「らんまん」で主人公のモデルとなった牧野富太郎博士が水生食虫植物「ムジナモ」を発見した地であり、1990年には発見百周年記念碑が建立された。
小岩菖蒲園まつりは、満開のハナショウブをゆっくりと楽しんでもらおうと、開園当初から見ごろに合わせて開催。昨年は一日に約2000人が来園するなど、例年区内外から多くの人が訪れている。
期間中の土曜日・日曜日は、地元町会や区内福祉事業所など10団体が日替わりで模擬店を出店。軽食や花卉、雑貨などを販売し、まつりを盛り上げる。このほか、区内でムジナモの保全活動をしている「江戸川区ムジナモ保存会」によるPR展示も開催している。
また、最寄り駅の江戸川駅では、江戸川区と京成電鉄株式会社が連携し、まつりの期間限定で駅名看板をハナショウブのイラストをあしらったデザインに変更。同園に咲く長井系のハナショウブで、花色全体が青みを帯びた紫色をした垂れ咲きの三英花「長井古紫(ながいふるむらさき)」がデザインされている。同園の認知向上を図るとともに、区の魅力を区内外に発信している。
同園を管理する区環境部水とみどりの課担当者は、「天候にもよりますが、6月中旬には満開のハナショウブが楽しめそうです」と話している。
■小岩菖蒲園まつり
期間 | 6月16日(日)まで※期間中の土・日は模擬店あり |
ゲート開放時間 | 8:30~18:30 |
問い合わせ | 小岩菖蒲園 TEL: 035-662-0321 /環境部水とみどりの課みどりサービス第三係 |