約100人が集まった
4月17日(水)、清新中央ハイツ集会所で、清新町で初の子ども食堂「清新町こども食堂」が開催された。集まった約100人の参加者は、心もお腹も満たされ、笑顔あふれる時間を過ごした。
主催者の清新中央ハイツ有志たちに、開催に至るまでの経緯や、「地域のコミュニティづくりの一助にしたい」という思いについて話を聞いた。
地域の人々の間で以前から「ここに子ども食堂があったらいいね」という声が出ていたという。「ただ食事を提供する場所だけではなく、家庭や地域が抱える困りごとを共有し、解決の糸口につなげられるようなコミュニティづくりがしたい。どのような形が良いのか…」。有志でアイデアを出しながら話し合い、3カ月ほど前から本格的に子ども食堂開催への準備が始まった。
「一人ひとりが抱えている悩みは、自分だけの問題ではないかもしれない。当たり前だと思っていたことが、実は地域や社会で共に解決すべき課題かもしれない。困りごとを一人で抱えて悩むのではなく、皆で話し合い、解決策につなげる場にしたい」と強く願った。
開催に至るまで、多くのボランティアスタッフがサポートしてくれた。さらに、企画に賛同した団体も参加。当日は、江戸川区移動販売団体代表で「らうめんなな」店長の遠藤美智子さんが「小松菜ラーメン」を、ベビーカステラの店「あたしんち」店長の近野久子さんが「ベビーカステラ」を、キッチンカーで販売した。ボランティアスタッフ手作りの若菜と小松菜のおにぎりも用意された。
目印は黄色いのぼりと、「らうめんなな」のチャルメラ。参加者は受付で名前、住所、アレルギーの有無を記載し、それぞれが好きな出店に並ぶ。17歳までは無料。
午後5時から7時までの予定で50人分の食事を準備していたが、親子連れから友人同士まで約100人が集まるという予想以上の反響で、ラーメンが売り切れるほどのにぎわいに。部活が終わって来たという女子中学生は、ラーメンとおにぎりをほおばりながら「おいしい!」と満面の笑顔。母親と手をつないで訪れた幼稚園児は両手にベビーカステラを持ってうれしそうだ。
「どのくらいの人が集まってくれるか分からなかった。こんなに来てくれてよかった」、「みんなが笑顔になって、うれしい」と、スタッフも声を弾ませた。
今後も「清新町こども食堂」をコミュニティとして育んでいきたいと、月1回の開催を目指す。「清新町以外に住んでいる方も大歓迎です。気軽に、食事と和やかな雰囲気を楽しみに来てください」と呼び掛ける。
※次回の開催については1面へ