「食」は健康の源。季節の食べ物をしっかりとって元気でいたいもの。薬膳のプロフェッショナルが「旬の食物」を紹介します。
今月の食物「カジキマグロ」
今年の冬は暖かかったり、その翌日は寒かったり…と、日々の寒暖差が激しく、体がまいりました。気温の変化に対応しようと、交感神経が優位に立つことで自律神経が乱れ、精神バランスを崩しやすくなります。
そんなときは「気血水」の流れに気を付け、精神安定作用があるものを取り入れましょう。
今回は、カジキマグロを使ったレシピの紹介です。カジキマグロには気血水を巡らせ、滞りを改善する作用があり、鬱鬱やイライラ防止に効果があります。
カジキマグロのピーマンあんかけ
■材料
カジキマグロ切り身3切、ピーマン2個、人参50g、玉ねぎ中1/2個
調味料【醤油大さじ2、酒大さじ2、鶏ガラスープの素小さじ2、塩胡椒適量】
サラダ油大さじ1、片栗粉適量・水100㏄
■作り方
①カジキマグロは、酒・塩(適量)で下味を付け、魚焼きグリルで焼いておく。
②ピーマンは縦半分に切り、中の種をとり千切り。人参も千切り。玉ねぎはスライスする。
③フライパンに油を熱し、人参、玉ねぎを炒め、火が通ったら調味料を入れる。一煮立ちしたら、ピーマンを加え、水溶き片栗粉でとろみをつける。
④皿にカジキマグロを盛り、③をかける。
ピーマンにもカジキマグロ同様に、血の巡りを改善し、精神安定作用があるので、春のおすすめコンビです。ピーマンは、炒めすぎると効能が弱まるので、料理の最後に投入することをお忘れなく。
桑原祐美(くわばらひろみ) 国際中医薬膳管理師。中国黒龍江中医薬大学日本校で漢方・薬膳を学ぶ。薬膳料理教室「花凜」主宰。大手介護グループの薬膳監修。 |