好きを大切にすれば何者にでもなれる
1月13日(土)、市立日の出中学校で、キャリア教育授業の一環である「働クエスト」が開催された。
中学1年生が対象で、さまざまな職業観・勤労観に触れて、働くことの意義、喜びや厳しさを知り、職業について考え学ぶ意欲を高めてもらおうというもの。
この日はパイロット、獣医師、農家、ユーチューバー、そして女子フットサルチーム「バルドラール浦安 ラス・ボニータス」で活躍中の倉持杏子選手ら18人が講師として訪れ、グループに分かれた生徒たちが希望する授業に順次参加した。
倉持さんの授業のテーマは「仕事とスポーツ」。昼間は別の仕事をし、フットサルの練習は夜行っているという倉持さんは、まず「誰かの役に立ち、収入を得ているすべての人がプロ。数年後、君たちは何かのプロになるんだよ」と語りかけた。
続いて「悪口(陰口)の反対は何だと思う?」と問いかける。思案するもなかなか正解が出せない生徒たちに「答えは陽口(ひなたぐち)です」と倉持さん。そして、仲間に贈るためのメッセージカードを配布。生徒たちはカードに仲間への陽口を書いて、それぞれ本人に手渡した。
「もらったカードを見て、あれって思った人もいるかも。他人の言葉で初めて『自分の良さ』に気付くこともあります。その良さを自分の強みとして将来の仕事に繋げていってください」
最後に、大切なのは自分を知ること、自分で決めること、そして感謝の心を持つことだとし、「日頃当たり前だと思っていることは、誰かの働きがあって成り立っている。好きを大切にして夢を持つことを楽しんでほしい。いつだって自分は何者にでもなれるから!」と力強く伝えた。
生徒たちは何度もうなずきながらメモを取り「とても大切な話を聞くことができました」と目を輝かせた。