CBカウンセリング研究会
中川 奈見さん
24時間いつでもどこでもチャットで相談
子育て、仕事、ボランティア。これまでさまざまなシーンで、さまざまな悩みや思いを抱える人たちに出会ってきた。その声や話を聞く良い方法はないかと考え、中川さんがたどり着いたのが「チャットを使った悩みごとの相談窓口」だ。
コロナ禍では、傾聴ボランティアとして施設に行ったり入院中の友人に会うことができなくなった。一方で、仕事で定着したテレワークでは、対面と変わらずに相手の表情や声のトーンで分かり合えることに気が付いた。ならば、パソコンでつながって話を聞くこともできるのではないか。
「私は対面でお話を聞くことも好きですが、顔が見えない第三者だからこそ話しやすいこともありますよね。チャットなら端末さえあれば24時間いつでもどこでも利用できるので、そこも魅力だと感じています」
TMOでの学びがやりたいこと・業務にプラスになった
TMOに興味を持っていたが、仕事が忙しく、なかなか受講できなかったという中川さん。チャット形式で行う「認知行動療法カウンセリングシステム」に参加したことが、受講のきっかけとなった。
「もともと人の役に立ちたいという思いがありました。TMOで学び仲間から刺激を受けながら、ボランティアをしていたときのことを思い出したり、自分がしたかったことがより明確になりました」
TMOでの学びは本業にも役立っている。
「ゲームをすることで情報セキュリティを学ぶ方法を知り、社員教育に取り入れました。専門用語が多いので、誰でも取り組めるように言葉の説明書を作るなど作業はありましたが、こうした過程も含めてすべて勉強になりました」
地域との連携も
認知行動療法」とは、認知(考え方)と行動を変えることでつらい気分を楽にする心理療法のことだという。
「自分の思考のクセに気付けば、心は軽くなります。私もまだ勉強中ですが、悩みごとを軽くしたり解決へ近づく一助になれば。また、お話を聞き、さらに先のセクションへつなげる必要があるケースも考えて、地域との連携も探っていきたいと思います」
誰もが使いやすいようシステムをさらに工夫したり、必要としている人に情報が届くよう広報に注力したり、まだまだすべきことはある。
「TMOや昔のボランティア仲間のがんばっている姿に元気をもらいながら、これからも人の役に立てるよう、取り組んでいきます」