薬膳のプロフェッショナルが「旬の食物」を紹介
「食」は健康の源。季節の食べ物をしっかりとって元気でいたいもの。
薬膳のプロフェッショナルが「旬の食物」を紹介します。
暑かった夏から秋へと季節は変わり、外気温が下がるとともに「乾燥」が始まりました。これからは体の中からの保湿ケアに気を付ける季節です。
薬膳には、「秋は『肺』と関連が深く『白い食材』を食べなさい」という教えがあります。
代表的なものでは、かぶ、梨、大根、白キクラゲ、白胡麻。共通点として、肺に働きかけ、乾燥予防、咳止め効果があります。
今回は、大根を使います。
涼性の性質を持つ大根は体を冷やしてしまうため、キムチの辛さで体を冷やさない工夫をした1品です。
喉の不快感、咳、痰切りに効果があります。ぜひお試しください。
大根のキムチ炒め
材料
- 大根 300g
- 白菜 キムチ100g
- 牛バラ肉 100g
- ごま油 大さじ1
- 米の研ぎ汁
【調味料】酒 大さじ1、砂糖 中さじ1、醤油 中さじ1、鶏ガラスープの素 中さじ1
作り方
- 大根の皮を剥き約2㎝のいちょう切りにして鍋に入れる。
大根がかぶるくらいの米の研ぎ汁を入れて火にかけ、竹串が通るまでゆでる〈下ゆで〉。
研ぎ汁がない場合は、水に大さじ1の米を加える。 - フライパンにごま油を熱し、牛肉を炒める。
1の大根と白菜キムチを加え、さらに調味料を加えて、大根の色が赤くなるまで炒めたら出来上がり。 大根は下ゆですることで独特の臭みやアクを和らげます。このひと手間でおいしく仕上がりますよ。
桑原祐美(くわばらひろみ) 国際中医薬膳管理師。 中国黒龍江中医薬大学日本校で漢方・薬膳を学ぶ。 薬膳料理教室「花凜」主宰。 大手介護グループの薬膳監修。 |