もっと行徳
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来年3月にぴあぱーく妙典内に開館予定のこども施設「ぴあぱーく妙典COCO(ココ)」について、開設準備担当室の斎藤担当室長に話を聞いた。
設計から子どもたちの意見を反映
8月、COCOをどのように利用したいか子どもたちの意見を聞く「こども作戦会議」を実施。小学4年生~中学2年生の19人が参加した。
「こども家庭庁は、子どもに関する取り組みや政策を社会の真ん中に据える『こどもまんなか社会』の実現を目指しています。市川市も新たに子どもの地域交流館をつくるにあたり、子どもたちの声を実際に聞いて取り入れようと考えました」
すでに設計の段階で妙典中学校生徒会の意見を反映し、部活動に入っていない子どもたちも体を動かせるように、屋内運動場にバスケットゴールとバドミントンコートを導入。楽器練習をしたいとの要望を受けて音楽室も作った。
したいこと・教わりたいことがたくさん
作戦会議では施設を使って何がしたいか、意見を募った。スポーツやダンス、お化け屋敷、化石発掘、お小遣いの増やし方、クリスマスパーティーや百人一首・けん玉の大会など、あらゆるジャンルのアイデアが出た。
「巨大すごろくは体育館でできそうですし、トランポリンは難しそうですが、ジャンプ遊具は予算を含めて来年度以降に検討したい」と、斎藤さん。大人目線とは異なるアイデアの中から実現できそうなものもありそうだ。
また、教わりたいこととして「戦争をなくす方法」という意見が出たのも印象的だったという。
「子どもたちから自然に意見や学びの気持ちが出てきたのが素敵だと感じました」
読みたい本の要望は、漫画や物語、図鑑のほか、料理や刺繍、楽譜など実践的なものも多かった。
「施設内のあちこちに本棚を設置する予定なので、たとえば工作コーナー近くに美術書など、関連する本を置く計画です」
作戦会議は、同じメンバーであと2回開催。次回はCOCOをどうすれば多くの人にPRできるかを考える。また、施設内に会議での子どもたちの活動や各自の「おすすめ」を紹介するコーナーを設ける予定だという。
大人も集う地域の交流拠点に
COCOは子どもが集まる場だが、地域の大人の交流の場でもある。そのため開館に向けて自治会やPTAなど地域の大人からも意見や希望の聞き取りを行っている。
「カフェもできますので、お茶をしたり、本を読んだり、たとえば絵手紙など趣味を楽しんだり、地域の皆さまにも大いに利用していただきたい。開館後も利用状況を見て、大人と子ども双方の声を聞きながら喜んでいただける施設を作っていきます」
妙典地域にとって、待望の新しい公共施設。子どもを中心に地域の誰もが安心して心地よく利用できる拠点の開館に、期待が高まる。