パリパラリンピックで銅メダルを獲得!
「パリ2024パラリンピック競技大会」に競泳の日本代表として出場し、女子100メートル自由形(S12)で銅メダルを獲得した辻内彩野選手。9月20日(金)、母校である区立二之江小学校を訪れ、児童たちにメダル獲得の報告を行った。
江戸川区で生まれ育った辻内選手は、競泳選手だった両親の影響で小学3年生から水泳を始め、高校では全国大会にも出場した実力者。大学進学後、視力が徐々に下がる進行性の難病「黄斑ジストロフィー」と診断され、友人の誘いもあってパラ水泳へのチャレンジを決意した。
公式戦デビューからわずか3カ月後に行われた「2017ジャパンパラ水泳競技大会」では、視覚障害の中で最も症状が軽いS13クラスの3種目で日本新記録を打ち出し、一躍トップ選手に。
東京2020大会に続く2大会連続の代表選出となった今大会では、100メートル自由形(S12)、100メートル背泳ぎ(S12)、50メートル自由形(S13)、混合4×100メートル49ポイントフリーリレーの4種目に出場。女子100メートル自由形(S12)では銅メダルを獲得するなど、好成績を収めた。
辻内選手は、これまでも二之江小学校の児童と水泳教室などを通して交流を深めてきた。当日、体育館に辻内選手が登場すると、集まった全校児童約400人から盛大な拍手が送られた。代表であいさつした児童は、「辻内選手の姿を見て努力は必ず報われることを知り、勇気をもらいました。銅メダルおめでとうございます」とお祝いの言葉を述べた。
辻内選手は、事前に行われた壮行会で児童と約束をした自己ベストの更新と、今大会の戦績を報告。「銅メダルに終わったのは少し悔しいですが、こうして報告することができてうれしいです。応援ありがとうございました」とメダルを掲げながら感謝を述べた。
参加した児童は、「辻内選手は憧れの選手なので、試合を見てとても感動しました。私も水泳を習っていてタイムが伸びず悩んでしまうことがありますが、あきらめず頑張りたいと思います」と声を弾ませた。