鉄道イベント
大いに盛り上がる
7月14日(日)、高齢者施設「なぎさ和楽苑」(西葛西8)で、JR東日本の駅員を招いてイベントが開催された。
同苑では毎月「推し会」を開催している。これは入居者や施設利用者とともに「好きなものを楽しむ」もので、これまでにもビートルズや歌舞伎などをテーマに開催してきた。この日は「電車の推し会」として、JR品川駅とJR新浦安駅の駅員を招待し、一緒に電車にまつわるさまざまな催しを楽しんだ。
その1つ「電車の連結」では、入居者が赤や緑の旗を持ち、電車の映像に合わせて、駅員になったつもりで旗を振ったり、声がけをしたり…。皆楽しそうに参加していた。
線路に落としてしまった物を拾う「マジックハンド」の実演も。入居者も小さめのマジックハンドを使って落とし物拾いに挑戦。落とし物に見立てたぬいぐるみを見事につかんでみせた。「マジックハンドは便利ですね。私は足が悪いので、ベッドのそばに1つ欲しいわ」とうれしそう。
その後、駅員の帽子と制服を着て記念撮影。最初は緊張した様子だった入居者も、「似合っていますよ」「駅長さんみたい」と言われて徐々に柔らかい表情になっていく。「若い頃はよく新幹線に乗っていました。こんな機会はめったにないので、制服を着せてもらったことは家族に自慢します」と微笑んだ。
JR東日本品川営業統括センター品川駅の灰谷さんは「イベントで小学校などを訪れたことはありますが、高齢者施設は初めて。こんなに喜んでいただけるなら、これからも訪問したいです」と話した。
「入居者さまは外部の人と関わる機会が少ないので、皆さん楽しみにしていました。こちらが思っていた以上に盛り上がりました。また企画します」となぎさ和楽苑の担当者。