~いちかわTMO講座修了生紹介~
「モトグル」運営
安田 純さん
虜になった「本八幡グルメ」
北海道や東京を経て、2015年から本八幡で暮らしている安田さん。11カ所目となるこの地で、その魅力にはまった。
「利便性や暮らしやすさなど良い点はたくさんありますが、中でも虜になったのが本八幡グルメです」
飲食店の数が多く、行ってみたい店が尽きない。幅広いジャンルの店があり、気分やTPOに合わせて選べる。駅周辺に密集しているので徒歩で食べ歩きがしやすい。個人経営の店が多く、ほかにはない味と個性的な店主に出会える。
「今までの街ではそろわなかった特徴が、本八幡にはすべてあるんです」
飲食店を応援したい
新型コロナの感染拡大は、本八幡グルメにも影を落とした。街から人の姿が消え、飲食店は軒並み営業自粛や時間短縮に追い込まれた。苦境に陥った飲食店を応援したいと、安田さんは「モトグル(=本八幡×グルメ)」の活動を開始した。
ウエブサイト「モトグルマガジン」で本八幡近郊のグルメ情報を発信したり、飲食店のロゴを背負って自らマラソン大会で走ってPRしたり。コロナ禍で悲しい思いをしている子どもたちにお弁当を配布する「こども食堂イベント」開催や、本八幡駅前で地元のお菓子を販売するポップアップストアを出店するなど、さまざまな形で地元の飲食店を応援し続けた。
「本八幡を味わう」ドキュメンタリーを
しかし、多様な活動をしながらも「この方法でいいのだろうか?」と1人で悩むこともあった。そんなとき、TMO修了生と話す機会があり、何かヒントを得られればと、TMO講座を受講する。
TMOでは体系的な学びはもちろん、これまで知り合う機会のなかった分野の仲間とディスカッションできたことが大きな収穫だった。客観的な意見を聞くことで、1人だけで考えて活動していたときとは異なる新たな視点を持てたという。
地域を盛り上げるために今後取り組みたいと考えたのが、ドキュメンタリー作り。ディスカッションを重ねる中で、学生時代に市民メディアを専攻し、ドキュメンタリー番組を制作していた経験を地域に生かせるのではないかと考えついた。
「地域密着性が高いのが本八幡の良さ。本八幡グルメに関わる市民にスポットをあてたドキュメンタリー番組を、いつか制作・配信したい」
そんな想いを胸に、今は構想を深めている。