電気のプロが集結「市川電業協同組合」
5月15日(水)、広尾防災公園で、市川電業協同組合(いちかわ電気安全協力会)による年に一度の電気点検を含む清掃ボランティア活動が行われた。当日は晴天の下、ご当地キャラクターの市川梨丸くんも応援に駆け付けた。
プロの技術やツールを生かしたい
市川電業協同組合は発足して46年。平成10年から市川市と防災協定を結び、平成28年から年に1度、防災公園の電気点検を含む清掃ボランティア活動を行っている。組合員は市川市内に本店を持つ電気工事店26社を中心とし、今回は17社から27人が参加した。
活動のきっかけとなったのは、ある日同組合の市東理事長が防災公園を通りかかったとき「災害時に大切な電気設備の点検など、組合員の力を合わせて何か市民の役に立てないものか」と考えたこと。「組合から市へ、防災点検のボランティアができないかと名乗り出ました」と下條副理事。
公園の電気点検では、数十本ある照明灯のガラス清掃、根元が腐食していないかの確認や、分電盤を開けて絶縁抵抗を測定。全照明器具の点灯確認も行う。各社が保有する精密測定器や高所作業車を用いて熟練者が安全・正確に作業を行っていくという。
当日は7班に分かれ、公園内を分担しながら点検や清掃など、約1時間半をかけて作業を行った。
災害時こそ「灯り」を絶やさないように
市東理事長は、能登半島地震を受けて、備えの重要さを実感したという。
「大きな地震はいつ起こるか分からない。普段なにげなく使っている電気ですが、災害のときこそ、心の安心を守るためにもその灯りを絶やさぬようにしたい。有事の際に電気は要となります」とその重要性を語った。