作家が作品への思いを語る
JR市川駅前の施設(旧:市本)で3月14日(木)~20日(祝)、Ichikawa駅前ミュージアム「新作家展」が開かれた(市川市主催)。展示されたのは、吾妻朋美(平面)、龍野りさ(立体)、吉田武(陶芸)、渡邉直美(伝統工芸)、若手芸術家4氏のそれぞれ異なる作品。16日(土)には田中甲市川市長も鑑賞し、出展者たちとのトークイベントに臨んだ(渡邉さんは欠席)。
作品づくりについて
市長がそれぞれの作品づくりについて質問。立体作品の龍野さんは、「ふっくらと丸みを帯びた温かみを持たせたい。木だけでなく、粘土や針金、石膏などいろいろな素材を組み合わせて作っています」と話した。
陶芸の吉田さんは「粘土が固くなるような感じは出したくない。粘土で編み込むのを大事にしている」と説明。市長が「白い線はどうやっているの?」と問うと「何種類かの色の違う粘土を貼り付けています」と答えた。
平面作品の吾妻さんは「描いているのは私の心象風景で、全部が自己表現」という。作品の一つについて「丸とかぐるぐるなどわかりやすい形を借りないで、自分の線で描きたいと思ってチャレンジした作品です」と説明した。
「新作家展」をどう思う
「別の美術展と違って、ここでは陶芸や平面など形の違う作品と一緒に飾られている。雰囲気が違っていいですね」と龍野さん。「いつもは壁一面真っ白の中に絵画作品だけが飾られている。今回は、立体の作品と私の作品がうまく混ざって、コラボレーションが貴重で面白かった」と吾妻さん。4つの異なる作品の競演を全員が楽しんでいた。
市長は、「この場所で1週間限定の展示会。市民の皆さんが関心を持っていただけるならば、これからも継続していきたいと考えている。市川市は、文化・芸術に関心の高い市民や芸術家が住む街。ここからどんどん発信をしていきたい」と話した。